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動画配信で知っておきたい動画サイズについて

動画配信:動画サイズ(画質)について

動画が視聴できるデバイスの高性能化やインターネット環境の強化が年々進み、さらにモバイル通信キャリアの5Gエリアも拡大を続けています。それに伴い、より高画質な動画が視聴者に好まれるため、動画サイズ(画質)も大きくなる傾向にあります。

インターネットで動画配信をする場合は、動画サイズは動画配信そのものに大きな影響を与えるので、きちんと概念を理解し、最適なものを選択するようにしましょう。
特に企業内や組織内の動画配信システムでは、画質にこだわり過ぎると社内ネットワークのトラフィックに負荷をかけてしまう恐れや、外部の動画配信サービスを利用する場合には転送量や容量で課金されるのが基本になりますので注意が必要です。

まずは動画サイズ(画質)の基礎について整理してみましょう。

動画サイズの基本

まず動画サイズの基本を理解するためには「ピクセル」「画面解像度」「アスペクト比」の各ワードについてポイントを押さえましょう。

ピクセル

ピクセル(px)とは、デジタル画像の最小単位のことを指します。

デジタルの動画や画像を限界まで拡大して引き延ばすと、小さな点の集合で構成されていることが分かります。この各々の点が1ピクセルです。

画面解像度

動画における画面解像度とは、動画の縦横のピクセル数や画素数を表す言葉です。
画面解像度が高ければたくさんの画素で表現することになり、鮮明で詳細な高画質な動画ということになります。

例えばフルHDの画面解像度は1920×1080や1080Pと表現されます。
これは横1920個×縦1080個のピクセルで描写された動画ということを表しています。

アスペクト比

アスペクト比は動画の縦横比のことを指し、ワイド(16:9)の比率が標準となります。
※2000年代前半までの多くの映像のアスペクト比は4:3が主流でしたが、現在は4KやフルHDなどに代表される16:9が主流となりました。

テレビやモニター、撮影機材なども16:9の映像が最適に視聴できる仕様となっています。
スマートフォンのアプリでは縦長の動画も見られるようになってきており、必ずしも横長だけのアスペクト比とは限りません。

一般的な動画サイズ

以下では、よく使われる一般的な動画サイズの名称と画面解像度を確認していきましょう。

4K

2160p=画素数:4096×2160 or 3840×2160/アスペクト比 256:135 or 16:9

最近では4K対応のテレビが標準で、8Kテレビなども販売されています。
NetfilixやHuluなどの有料動画配信サービスも4K配信に対応しています。

フルHD

1080p=画素数:1980×1080/アスペクト比 16:9

HD

720p=画素数:1280×720/アスペクト比 16:9

SD

480p=画素数:854×480/アスペクト比 16:9

※従来は、画素数:720×480/アスペクト比 4:3で地上波アナログテレビ放送時代で使用された解像度に近い動画サイズとなりますが、現在ではほぼ使われません。
※インターネット配信で、特に企業内や組織内では基準となる動画サイズになります。

(参考)YouTubeが推奨するアップロード時の動画サイズ

代表的な動画サイズとして、無料動画配信サービスであるYouTubeが推奨する動画サイズを頭に入れておきましょう。よく使われる動画サイズのトレンドを把握することができます。
※HDや4Kなどの規格名より、YouTubeで目にする480Pや1080Pの方がサイズ感がつかめやすく普段使いにはこちらをお勧めします。

  • 2160p:3840×2160(4K)
  • 1440p:2560×1440(2K)
  • 1080p:1920×1080(フルHD)
  • 720p:1280×720(HD)
  • 480p:854×480(SD)

YouTubeで5分間の動画をアップロードする場合、解像度やビットレートによってファイルサイズが変わります。以下に、解像度別のファイルサイズの目安を示します。

  • 4K:約500MB以上
  • フルHD:約200MB
  • HD:約100MB
  • SD:約50MB

引用:YouTubeヘルプ

YouTubeの動画プレーヤーは、アスペクト比が16:9に設定されています。

アスペクト比4:3の動画をアップロードすると、動画プレイヤーのスクリーン内に、上下もしくは左右に黒帯が表示されます。この上下・左右に黒帯が表示される理由は、YouTubeが自動で動画スクリーンに合わせてサイズを調整しているためです。

動画の企画や配信に携わる際は、どれぐらいの画面解像度が最適なのかをしっかり考えてから行うことで失敗が少なくなりますので意識してみましょう。

広告、プロモーションの動画配信と、企業内や組織内での動画配信では用途が大きく異なり、動画サイズの設定も違ってきます。
企業内や組織内で考えてみますと、資料ベースの研修動画は480Pで十分ですが、人が操作する技術指導動画であれば720Pはほしいところです。
転送量や容量との兼ね合いもありますので、下記リンク「転送量の自動計算フォームはこちら」で想定される視聴人数、視聴時間、動画サイズ(画質)を入力選択して計算してみてください。

関連:転送量の自動計算フォームはこちら

動画配信:動画容量(ストレージ)の計算方法

オンラインでの動画配信を行う上で理解しておくべきポイントとして、動画配信システムの保存容量(ストレージ)があります。

今回は動画配信システムにおける動画のファイルサイズと保存容量(ストレージ)の関係について正しく把握し、計算方法を理解しましょう。

動画のファイルサイズの計算方法

動画のファイルサイズは、ビットレートと動画の長さを元に計算することができます。

動画のファイルサイズ

ファイルサイズ[MB] = ビットレート[Mbps] ×(1/8)[byte/bit]※ × 動画の長さ[秒]

※ビットをバイトに変換 8bit = 1byte

1秒間に送受信できるデータ量であるビットレートをバイトに換算するために1/8を掛け、さらに動画の長さを掛けることで動画のファイルサイズを計算することができます。

参考:動画を配信する際に知っておきたいビットレートについて
参考:高ビットレートのメリット、デメリットについて

例えば

▼ビットレートが2Mbpsで、動画の長さが10分(600秒)の場合

2[Mbps] ×(1/8)[byte/bit]※ × 600[秒]

= 150[MB]

となり、動画のファイルサイズが150MBであることが分かります。

※ビットをバイトに変換 8bit = 1byte

画質を複数用意すると、その分保存容量(ストレージ)が必要となる

動画配信では、1つの動画ファイルを元に複数の画質を用意する「マルチビットレート配信」や「アダプティブ・ビットレート(ABR)配信」と呼ばれる配信方法が一般的となっています。

例えば

1つの動画ファイルから「低画質」「中画質」「高画質」の3つの画質を用意して、視聴者にプレイヤーの画質設定から任意に選択してもらったり、システム側が視聴環境に応じて最適な画質を自動判定して配信します。

高画質に設定すると画質は美しくなる反面、通信環境によっては再生画面がカクカクして固まったり、音声と動画がずれたりすることもあり、複数の画質を用意しておくことで視聴者に応じた適切な画質で動画を再生できます。

■DOUPA!複数画質設定例

動画コーデック 動画ビットレート ピクセル フレームレート 音声コーデック 音声ビットレート
h264 300 426×240 23.98 mp3 64
h264 500 640×360 23.98 mp3 96
h264 836 854×480 23.98 mp3 131

1つの動画ファイルから複数の画質の動画ファイルを用意する場合、当然のことながら必要な動画の保存容量(ストレージ)も増加します。

動画配信システムの種類にもよりますが、

代表的な例として

▼「低画質」「中画質」「高画質」の3つの画質を用意する場合

元動画のファイルサイズ + (画質変換後(圧縮後)のファイルサイズ × 3本)

の保存容量(ストレージ)が必要となります。

上記に加えて

▼PCとスマホ用で別々の動画を用意しておくシステムの場合

元動画のファイルサイズ + (画質変換後(圧縮後)のファイルサイズ × 3本 × 2(PCとスマホ))

の保存容量(ストレージ)が必要です。

もちろんこれらは配信する元動画の本数分計算が必要になります。

動画配信する際には、想定されるデータ転送量と動画の保存容量(ストレージ)に見合った動画配信システムやサーバ環境を用意する必要があり、保存容量(ストレージ)に応じて料金体系が異なるサービスが多いため、選定時には注意しましょう。

動画配信における配信スペック(転送量)について

動画配信:配信スペック(転送量)について

動画配信はテキストや静止画と比べてデータ量が多いためサーバに負荷がかかります。

動画配信を行うために自前のサーバや動画配信システムを利用する際には、どれくらいの配信量がかかるのか事前に把握しておくことが大切です。

転送量の自動計算フォームはこちら
動画をストリーミング配信(下り)する際の転送量をかんたん計算できます。

配信スペック(転送量)とは

動画配信における配信スペック(転送量)とは、動画をアップロード、再生、ダウンロードする際などにサーバと動画視聴者側で送受信するデータ量を表します。

多くのユーザーが高画質の動画を長時間視聴すればするほど、データ転送量は大きくなります。

一方、少数のユーザーが低い画質の動画を短時間視聴する分には、データ転送量は小さくなると言えます。

動画配信をする際には配信内容に見合った動画配信システムやサーバ環境を用意する必要があり、これらのサービスは、データ転送量によって料金体系が異なることが多いため、選定時には事前に確認しておきましょう。

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動画をストリーミング配信(下り)する際の転送量をかんたん計算できます。

データ転送量の計算は?

動画配信におけるデータ転送量は以下のように計算することができます。

データ転送量[byte]

動画の配信ビットレート[bps] × 動画の長さ[秒] × 動画の再生回数 ×(1/8)[byte/bit]

1秒間に送受信できるデータ量であるビットレートに「動画の長さ」と「再生回数」を掛けて、さらに単位のビットをバイトに換算するために1/8を掛けることでデータ転送量を計算することができます。

参考:動画を配信する際に知っておきたいビットレートについて

例えば

配信ビットレートが1,000kbpsで長さが10分(600秒)の動画を、10人が10回ずつ視聴した場合

1,000[kbps] × 600[秒] × 10[人] × 10[回] ×(1/8)[byte/bit]

= 7,500,000[kbyte]

= 約7.15GB

となり、データ転送量が約7.15GBかかることが分かります。

※1ギガバイトを1,024メガバイト、1メガバイトを1,024キロバイトで計算

各動画のデータ転送量を算出して、実際の運用をシミュレーションしておくことは、必要な配信スペックを備えた動画配信システムやサーバの選定、費用算出の際の重要な材料となりますので、きちんと内容を理解しましょう。

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動画をストリーミング配信(下り)する際の転送量をかんたん計算できます。
動画配信を効果的に運用していくために必要な分析について解説

動画配信:視聴履歴の解析(分析)について

近年の新型コロナウイルスや働き方改革の影響を受けてオンライン動画配信に力を入れている企業も多いのではないでしょうか。

eラーニング・社内研修・資格講座はもちろん、PR・マーケティングや営業支援などを動画で行う企業が増えてきています。

今回は動画配信を効果的に運用していくために必要な視聴履歴の解析(分析)について解説します。

動画の視聴履歴解析(分析)が必要な理由とは

動画を利用したマーケティングや教育を行うことで、より多くのエンゲージメントを促進し、ビジネスの効率を高めていくことが期待できます。

さらに動画配信を効果的に行っていく上で、動画の分析が必要な理由について見ていきましょう。

目的が達成されているかの確認

企業は目的があって動画配信を始めているはずです。

例えば、商品やサービスの動画マーケティングを行いたい・従業員の教育を行いたい・動画広告や動画販売で収益を上げたいなど目的は様々ですし、動画コンテンツによっても目的が異なる場合が多いでしょう。

しかし、ただ漠然と動画配信を行っているだけでは目的が達成されているのかどうか、また何をもって目的達成とするのかが不透明です。

動画配信の目的達成度合いを測るためにも、動画の視聴履歴解析(分析)は必要不可欠と言えるでしょう。

費用対効果を見極める

動画配信を行うためには、動画の作成を行いアップロードをしてユーザーに届けるといったフローが一般的です。

動画制作は文章や画像作成に比べて時間と費用がかかることも多く、せっかく手間隙をかけて制作した動画コンテンツがどの程度役に立っているのかを見極めないと、今後も動画を活用していくべきなのかどうかを正しく判断できなくなってしまいます。

動画コンテンツ制作の改善に活用する

動画の本数が増えてくると、どの動画が良くてどの動画があまり良くなかったのかを分析することによって、以降の動画制作の改善へと繋げることができます。

動画を配信する側は満足なクリエイティブ品質だと思っていても、視聴者側からするとあまり良い動画とは思われていなかったり、その逆に品質があまり良くないと思っていた動画が高評価を得ることもよくあります。

動画の視聴履歴解析(分析)について

動画配信を効果的に運用していくために必要な分析について解説

では具体的に動画の分析とはどのようなところを見ていけば良いのでしょうか。

動画は画像や文章など静的なコンテンツとは異なる部分があるため、動画の視聴解析(分析)についての正しい理解が動画活用の上達に繋がります。

動画の視聴解析(分析)で代表的な指標についてご紹介いたします。

動画再生数

動画を配信している企業からすると、まずは動画を視聴していただかないと目的を果たすことはできません。

基本的には動画の再生数が多ければ多いほど良いのですが、予め目標とする再生数を設定しておくことをお勧めします。

クリック再生率

クリック再生率は動画が掲載されているページの表示回数と、動画の再生回数から算出することができます。

クリック再生率 = 動画の再生回数 ÷ 動画が掲載されているページの表示回数

クリック再生率が高ければ、動画が掲載されているページの内容やユーザーが知りたがっている情報と動画の内容が合っていて、動画の再生に上手く誘導できている可能性が高いと言えるでしょう。

クリックしないで自動的に動画が再生される設定の場合には、クリック再生率がほぼ100%の数値が出てしまいますので事前に確認しておきましょう。

平均視聴時間

動画を再生した視聴者が、平均してどれくらいの間動画を視聴しているかという時間です。

もちろん動画の時間が長ければ長いほど平均視聴時間も長くなりやすいですが、動画の時間と平均視聴時間に大きく差があるような場合、視聴者が求めている情報とコンテンツ内容がマッチしていない可能性が高いです。

視聴維持率

動画の視聴維持率とは、動画を再生してからどれくらいのユーザーが視聴を継続していたかの割合です。

多くのユーザーが動画を再生してくれたにも関わらず、始まってから数秒で視聴をやめてしまったとしたら、動画のコンテンツに何らかの問題があるということになります。

伝えたい内容が分かりにくかったり、飽きさせるものであったりと、様々な理由が考えられますので、それらを考慮して動画のメンテナンスを行う必要があります。

プラットフォームによって名称が異なっている場合もあり、YouTubeでは視聴者維持率、Facebookではオーディエンスリテンションという指標になっています。

明らかに離脱しやすい場所があれば動画の内容を見直したり、今後の動画制作の改善に活用しましょう。

ただ、視聴維持率は動画の種類や視聴環境によって同じような曲線になってしまうことも多く、動画コンテンツの細かい精査まで行うことができません。

視聴デバイス

どのデバイスから動画を再生している方が多いのかも確認しておく必要があります。

一般的には、スマホやタブレットで視聴の場合、短めの動画や冒頭に掴みのある動画が好まれる傾向が強いです。

動画からのコンバージョン率(CVR)

動画自体の指標も重要ですが、サイト全体あるいは動画が掲載されているサイトの指標も注目しておく必要があります。

動画がWebページ内に掲載されたことでどのような効果が出たのかを、掲載サイトの滞在時間や直帰率・コンバージョン率などから判断しましょう。

動画は十分に再生されているものの直帰率が高くコンバージョン率が低い場合には、コンテンツの内容がマッチしていない可能性が高いです。

DOUPA!ポータル独自の視聴履歴解析機能

動画配信を効果的に運用していくために必要な分析について解説

参考URL:DOUPA!ポータル新機能「視聴解析」

弊社が提供しているクラウド型動画配信システム「DOUPA!(ドウパ)ポータル」では独自のみなし履歴取得方法を採用し、視聴者単位で視聴した動画(1分以上)の10%ごとの再生状況を可視化することができます。

「社内研修」「情報共有」「営業支援」「マーケティング」などの場面で、利用者やコンテンツの評価・分析に活用いただけます。

例えばユーザーに見せたい重要なコンテンツが動画の後半にある場合、視聴者維持率が動画の前半30%で大幅に低下してしまっていると、後半にある重要コンテンツを伝え切れていないことがわかります。

このような場合には、動画内コンテンツの並べ替えを行って作り直しを検討した方が良いかもしれません。

より魅力の高いコンテンツを前半に配置することで、ユーザーが動画を最初から最後まで視聴する可能性が高くなります。

この機能の利用に特別な作業は不要で、1分以上の動画を登録すれば自動的に解析が開始されますので、より分析機能を高めていきたい場合にはご相談ください。

動画視聴履歴解析(分析)のKPIについて

動画配信を効果的に運用していくために必要な分析について解説

KPIとは「Key Performance Indicators」の頭文字の略称で、日本語では「重要業績評価指標」などと呼ばれています。

動画の視聴履歴解析(分析)においてKPIを設定しておくことで、良かったのか悪かったのかを判断しやすくなります。

商品やサービスの認知拡大を目的として動画を用いる場合には、再生回数・インプレッション・ユニークユーザー数といったKPIを設定しておきましょう。
商品やサービスの購入が目的であれば、対象のページへのアクセス数やお問い合わせ数、購入率や購入数になります。

また、社内向けの教育コンテンツであればしっかりとコンテンツの内容を理解してもらいたいため、平均視聴時間や視聴維持率がKPIとして挙げられるでしょう。

動画の目的によってチェックすべきKPIが異なってくるため、単純に再生回数だけを追い求める以外に動画の目的も意識して指標を見ていくことが必要です。

KPIが悪くても分析結果を元にPDCAを回すことで、より効果的な動画の活用と運用改善を行っていきましょう。

動画配信を中長期的に行っていくには動画視聴履歴解析(分析)を活用しよう

動画配信は今後の5G登場も追い風となり、ますます増加していくことが予想されます。

動画配信を中長期的に行っていくのであれば目的に合わせたKPIを設定して動画分析を行っていくことが欠かせません。

一度動画を作って配信して終わりではなく、過去の動画の見直しやユーザーのニーズに合っているのかなどを分析し、ロジカルな運用改善を常に行っていくことが重要です。

コロナ禍で知っておきたい既存顧客、社員への動画を活用したマーケティングと分析について

コロナ禍で知っておきたい既存顧客、社員への動画を活用したマーケティングと分析について

新型コロナウイルスの影響や働き方改革の影響を受けて、リモートワークを中心にしている企業も多いのではないでしょうか。

リモートワークが増えると取引先や社員と直接会う機会が減ってしまうため、オンラインでのマーケティングを通じてエンゲージメントを高めることが重要となります。

弊社の顧客の中でも、オンライン動画を有効に活用されている企業が増えてきました。

今回はコロナ禍で知っておきたい既存顧客、社員への動画を活用したマーケティングと分析について解説いたします。

既存顧客へ向けた動画マーケティングとは

業界やビジネスの種類にもよりますが、新規顧客に販売するコストは既存顧客に販売するコストの5倍程度かかると言われており「1:5の法則」と呼ばれます。

さらに最近ではリモートワークが増えていることから、以前より新規顧客を増やすことが難しいと感じている企業も多いのではないでしょうか。

既存顧客へ向けたマーケティング手法には様々なものがありますが、動画を利用したマーケティングを行うことで、より多くのエンゲージメントを獲得し、ビジネスの効率を高めていくことが期待できます。

例えば弊社の顧客では以下のような動画を配信している事例があります。

  • 自社の商品やサービスの使い方を配信
  • 導入事例や成功事例の共有
  • 新商品やサービスの紹介

参考:カーコンビニ倶楽部様 https://doupa.jp/portal/example/carcon/

社員へ向けた動画マーケティングとは


新型コロナウイルス前には集合研修やOJTなどで社員教育を行なっていた企業も、現在ではリモートワークが中心となってきたことで、オンライン教育の必要性が高まってきているのではないでしょうか。

最近では単純なeラーニングだけではなく、社員に対してもマーケティングの意識を持つことが重要です。

社員や社内向けのマーケティングについてはインターナル・マーケティングやインナーマケティングと呼ばれており、従業員満足度を高めることで優秀な人材の動機付けや離職率低下に効果があると言われています。

会社から一方的に押し付けられる教育では受講者側も受け身となってしまい興味関心を持つことが出来ず、高い効果が期待できません。

社外に対してマーケティング意識を向けるだけではなく社内に対してもマーケティングの意識を持つことで、生産性の向上や会社に対するエンゲージメントが向上し、離職率の低下にもつながるのではないでしょうか。

例えば弊社のお客様では以下のような動画を配信している事例があります。

  • 社長やマネジメント層のメッセージを配信
  • 自社の商品やサービスの開発背景を配信
  • 導入事例や成功事例の共有
  • 新商品やサービスの紹介

動画分析の重要性について

上述のように、商品やサービスの動画マーケティングを行いたい・従業員の教育を行いたいなど企業によって目的は様々ですし、同じ企業でも動画コンテンツによって目的が異なる場合も多いでしょう。

しかし、ただ動画配信を行っているだけでは目的が達成されているのか、達成できていないのかが不透明です。

動画配信を行う目的の達成度合いを測るためにも動画の分析は不可欠と言えます。

動画分析においてKPIを設定しておくと良かったのか悪かったのかを判断しやすくなるためおすすめです。

KPIとは「Key Performance Indicators」の頭文字の略称で、日本語では「重要業績評価指標」などと呼ばれています。

動画の分析で代表的な指標についてご紹介いたします。

動画再生数

基本的には動画の再生数が多ければ多いほど良いですが、どの程度再生されると良いか目標を決めておきましょう。

動画再生数が伸び悩んでいる場合は、タイトル・サムネイルの改善・動画の告知方法を見直すことがおすすめです。

クリック再生率

クリック再生率は、動画が掲載されているページ表示回数と動画の再生回数から算出することができます。

クリック再生率 = 動画の再生回数 ÷ ページ表示回数

クリック再生率が高ければ、動画が掲載されているページの内容やユーザーが知りたがっている情報と動画の内容がマッチしている可能性が高いと言えるでしょう。

平均視聴時間

動画を再生した視聴者が、実際に動画を視聴した時間の平均データです。

もちろん動画の長さが長ければ長いほど平均視聴時間も長くなりやすいですが、動画の長さと平均視聴時間が大きくずれているようであれば、視聴者が求めている情報とコンテンツ内容がマッチしていない可能性が高いです。

視聴デバイス

どのデバイスから動画を再生している方が多いのかも確認しておく必要があります。

一般的にスマホやタブレットでは、動画の長さは短い方が好まれる傾向が強いです。

DOUPA!ポータル独自の視聴解析機能

参考:https://doupa.jp/mitenar/

動画は再生時間が短くても長くてもファイルは一つです。

例えば30分の製品PR動画ですと、分野やメーカー、制作者が違えば構成は千差万別になります。

上記でご紹介した動画分析の標準的な指標である「再生回数」「クリック再生率」「平均視聴時間」「視聴デバイス」を確認しても、それぞれの動画の目的が十分に果たされているかを把握するのは難しいのが実情です。

弊社が提供しているクラウド型動画配信システム「DOUPA!(ドウパ)ポータル」では独自のみなし履歴取得方法を採用し、視聴者単位で視聴した動画(1分以上)の10%ごとの再生状況を可視化することができます。

また、新機能ミテナー(mitenar)では一歩踏み込み、動画パートを任意で指定し、重要度に合わせて点数(スコアリング)を設定。
視聴後の獲得スコアを確認することで、「本当に見てほしい部分が見られたか/見られていないか」の可視化とスコアリングが可能になりました。

DOUPA!ポータルで視聴者ごとの動画に対する理解度や興味関心を推測でき、一斉配信動画であっても動画の評価(対象となる視聴者のスコア平均)・視聴者の評価(個人の視聴スコア)を見ることができます。

ミテナー(mitenar)機能概要

1. 重要度に合わせて、動画配信側による任意の配点が可能

動画内の複数のパート(本当に見てほしい重要な部分など)に、合計100点となるよう、任意に点数をつけることができます。視聴されると、その点数が加算されます。

2. 動画の視聴解析で、視聴者ごとの獲得スコアが一目瞭然

視聴者が動画のどの部分を視聴し、どの部分を見逃したか、重要度が高く配点を高くした部分はどれくらい見られたか、最終的に獲得したスコアは何点だったかなど、詳細な動画の視聴解析が可能です。

視聴後に視聴者に合わせた精度の高い個別アプローチにつなげることが期待できます。

「動画マーケティング」、「社内研修」、「情報共有」、「営業支援」など様々な場面で、利用者やコンテンツの評価・分析に活用いただけるのではないでしょうか。

動画分析を活用してマーケティング効果を高めていこう

動画配信を行う企業が増えていますが、効果を高めていくためにも動画分析を活用していくことがおすすめです。

動画再生数やクリック再生率のような量的なKPIと、視聴者維持率や動画スコアリングのような質的なKPIの両方を見ていくことで動画マーケティングがさらに効果的になるのではないでしょうか。

動画スコアリングは弊社独自の機能のため、ご興味・関心があればご相談お願いいたします。

動画配信の視聴履歴をスコアリングして可視化する新機能(特許申請中)!

動画配信の視聴履歴をスコアリングして可視化する新機能(特許申請中)!ミテナー(mitenar)β版リリース!

動画配信の視聴履歴をスコアリングして可視化する新機能(特許申請中)

ミテナー(mitenar)β版をリリースしました!

動画共有サービス『DOUPA!(ドウパ!)ポータル』を企業法人向けに、開発・サービス提供しているインフォームシステム株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役:前田英孝)は、2021年9月9日、動画配信の視聴履歴を任意範囲の配点でスコアリングし可視化する「ミテナー(mitenar)(特許申請中)」をDOUPA!(ドウパ!)ポータルの新機能(β版)としてリリースしました。

ミテナーの機能詳細はこちら

オンライン動画研修の始め方とポイントとは

オンライン動画研修の始め方とポイントとは

昨今の新型コロナウィルスの影響を受けて在宅勤務や時短勤務が増えていますが、新入社員の入社時期に集合研修が出来なかったり、研修を本業としている企業が取引先へ出向くことが出来ないケースでは、代わりにオンライン動画研修が取り入られています。

今回は、オンライン動画研修の始め方やポイントをご紹介いたします。

オンライン動画研修とは

オンライン動画研修は、インターネットを通じて動画を使った研修を行うことです。

動画eラーニングと呼ばれることもあります。

オンライン動画研修には大きく分けて2種類の方法がありますので見ていきましょう。

1. LIVE配信

研修時間を決めてLIVE配信で研修を行う方法です。

参加者からの質問やチャットコメントを受付けるなど、双方向のコミュニケーションが可能なケースや、参加者が多い場合には少人数のグループに分かれてグループワークを行うこともあります。

2. オンデマンド配信

研修動画を録画してオンデマンドとして配信する方法です。

LIVE配信と異なり参加者の都合の良い日時で動画が視聴できます。動画の横などにスライド資料や教材を配置できる場合は、研修内容がさらに分かりやすくなります。

なお、似た言葉としてWeb会議やWebinar(ウェビナー)がありますが、Web会議やWebinar(ウェビナー)が都度単発で行うことが多い点に対して、オンライン動画研修では複数回に渡ったコースとして習熟度を高めていく点が違いとなります。

オンライン動画研修の始め方とポイントとは

オンライン動画研修のメリットとして

  • 場所を選ばないのでどこからでも参加ができる
  • 会場費用や交通費などのコスト削減ができる
  • 誰がいつ受講したのか履歴を管理できる
  • 一度作成したコンテンツはある程度使い回しもできる
  • オンデマンドであれば何回も見ることで理解度が高まる

といったことが見込めます。実際の始め方やポイントについて以下をご覧ください。

オンライン動画研修を始める際のポイント

1. オンライン動画研修の予算を決める

オンライン動画研修は専用のツールが必要な場合が多く、例えば弊社のDOUPA!ポータルのようなクラウドサービスを導入して始めることが一般的です。

参考:DOUPA!ポータル

ツールの費用や運営する人件費など、予め予算感を決めておくと導入がスムーズに進みます。

2. コンテンツの準備を行う

LIVE配信であれば当日の研修内容を事前に準備しておく必要がありますし、オンデマンド配信であればコンテンツを作成する必要があります。

既に動画研修コンテンツがあればすぐにスタートできますが、これからコンテンツを作る場合はオンライン動画研修を行う日程から逆算して準備しておく必要があります。

特に動画の撮影やスピーチに慣れていない場合、取り直しや編集に時間がかかることが予想されます。

場合によっては外注をお願いしたり、一般的なマナー講座のようなコンテンツが素材として入っているオンライン動画研修ツールもありますので検討してみましょう。

3. いきなり本番を行わないでテストをしてから開始する

動画が途中で止まってしまったり音声が途切れないかなど、必ずテストを行なって問題がないか確認してから本番に臨みましょう。

特にLIVE配信の場合、問題が起こった際の対応が大掛かりになりかねませんので、十分にテストを行なってから本番を行うことが重要です。

プログレッシブダウンロードとストリーミング配信の違い

プログレッシブダウンロードとストリーミング配信の違い

企業や組織がWEB上に動画を掲載したり動画サービスを運営する際には、動画の配信方式の選択が重要となります。

今回は2つの配信方式「プログレッシブダウンロード」と「ストリーミング配信」について、各々の特徴や違いを説明します。

プログレッシブダウンロードとは

プログレッシブダウンロードとは、動画や音声などのデータをダウンロードしながら同時に再生する配信技術です。

「疑似ストリーミング」と言われることもあり、動画データをPCやスマホ等の端末に一時ファイルとして保存しながら再生を行います。

そのため、動画データを一度ダウンロードしたところまでは、インターネットを介さずともオフラインで自由に視聴できるようになっています。

ストリーミング配信とは

ストリーミング配信とは、動画や音声データを転送しながら順次再生し、PCやスマホ等の端末にデータを保存せずに配信する技術です。

ストリーミング配信では、動画や音声配信専用のストリーミングサーバを使用し、再生に必要なデータしか転送しないため、映画など尺の長い動画配信に向いています。

データを転送しながら再生する技術のため、通信環境が悪いとデータの受信が追いつかなくなり、途中で動画が止まってしまうこともあります。

メリットとデメリット

「プログレッシブダウンロード」と「ストリーミング配信」について、メリットとデメリットを押さえましょう。

プログレッシブダウンロード

メリット

  • 通信環境が悪くても、一度データのダウンロードが完了していれば滑らかな再生が可能
  • 端末に動画データが一時ファイルとして保存されるので、キャッシュが残っている限り保存された動画データを繰り返し再生できる
  • 専用のストリーミングサーバを用意しなくても運用は可能
    ※最近はストリーミングサーバを利用することも多くなってきました。

デメリット

  • 動画ファイル全体が端末ダウンロードされて配信されるため、容易にコピーされてしまい著作権対策ができない
    ※最近の動画データのセキュリティについて
  • 容量の大きな動画ファイルは帯域に負荷をかけるため、再生までに時間がかかる
  • 同時視聴者が増えると、その分サーバに負荷がかかり視聴が困難になる

ストリーミング配信

メリット

  • 再生中の動画のみユーザーに転送されるため、通信環境が安定していれば大容量や長尺の動画も快適に視聴できる
  • 端末にデータが残らないため、データの再配布や改ざんなど著作権に関連する対策がプログレッシグダウンロードよりも高い
    ※最近の動画データのセキュリティについて
  • CDNを利用することで、同時視聴者が増えても安定した配信ができる

参考:動画配信で利用されることの多いCDNとは

デメリット

  • 通信環境が担保されないと、安定した再生ができない
  • 専用のストリーミングサーバを用意する必要があり、初期とランニング費用がかかる

一般的には、著作権が絡んだりセキュリティーを重視した慎重な取り扱いが必要とされるコンテンツの配信には、端末にデータを残さないストリーミング配信を採用するケースが多く見られます。

それぞれの配信方式のメリットとデメリットを抑えて、最適な方法を選択できるようにしましょう。

最近の動画データのセキュリティに関しまして

有償無償を問わず、またプログレッシブダウンロード、ストリーミング配信関係なく相当数のキャプチャソフトやサービスがあり、またOSにも画面キャプチャ機能が標準で装備されブラウザの正規のプラグインでもキャプチャができたりと、動画データを保存コピーを防ぐのは容易ではない時代になってしまいました。

技術的には、DRM(デジタル著作権管理)がありますが、ウェブでの動画配信では費用がかかりすぎて一般的ではありません。

そこで配信側のポリシーとして、著作物に関するユーザの権利の制限についてサイト上に明示する必要があります。

セミナー動画をクローズドな環境で配信しよう

研修・セミナー動画をクローズドな環境で配信しよう!

企業のマーケティング活動においてセミナーや研修、説明会は重要な施策であり、多くの企業が取り組んでいます。

既存顧客または見込み顧客に対して、自社の商品やサービスについての理解・期待値を促進し、クロージングに近づけるための絶好な機会となり得るからです。

しかし、わざわざ会場に足を運んで参加してもらうセミナーには様々な制約があり、現状では必ずしもお手軽で頻繁に開催できる施策とは言えません。

そこで、手軽さや制約の少なさから導入が進んでいるのが研修・セミナー動画の配信です。

パソコンやスマートフォンがあれば視聴でき、参加者のための場所を確保する必要もなくどこからでも参加できます。

Webセミナーやインターネットセミナー、オンラインセミナー、ウェビナーなどの呼称が一般的ですが、全てセミナー動画の配信と同一の内容を指します。

今回はこのセミナー動画を、クローズドな環境で配信するためのポイントについてご紹介いたします。

セミナー動画の配信の種類について

セミナー動画の配信は、「オンデマンド配信」と「ライブ配信」の2つの配信に分類することができます。

オンデマンド配信

オンデマンド配信のセミナーは、あらかじめ収録したセミナー動画を編集して配信するスタイルです。

オンデマンド配信のセミナーであれば、思い通りの尺にしたり、不要な部分をカットしたりすることもできます。

また、視覚効果の高いレイアウトにしたり、補足説明を足したりなど、収録後の編集によってコンテンツの内容を調整することが可能です。

セミナー動画を一度用意してしまえば、24時間365日好きな時間に何度でも視聴者に配信することが可能です。また、コンテンツを再編集して営業ツールとして使い回すこともなども有効です。

オンデマンド配信の場合は視聴履歴を詳しく取得することも可能です。セミナー参加者ごとに視聴解析できれば、自社の商品・サービスに興味を持っている参加者を抽出することができます。

※参考URL DOUPA!ポータル新機能「視聴解析」
独自のみなし履歴取得方法を採用し、視聴者単位で、視聴した動画(1分以上)の10%ごとの再生状況を可視化します。

ライブ配信

一方、ライブ配信のセミナーは、配信日時を予め決めて視聴者に告知しておき、リアルタイムでセミナー動画を配信するスタイルです。

セミナーをライブで配信するメリットは、リアルタイムならではの張り詰めた臨場感を演出し、参加者の興味を惹きつけます。

また、アンケートやチャットによるコミュニケーションを取ることで、リアルタイムで参加者の反応を伺うことができます。

参加者とのコミュニケーションの反応を見ながら、セミナーの構成を臨機応変にその場で組み替えるなども面白い試みです。

ただし、ライブ配信はオンデマンド配信と比較した場合に、デメリットもあります。

ライブセミナーは予め配信日時を決めて視聴者を募るなど、事前準備が必要となります。

また、配信中に視聴者とコミュニケーションを取ることができる反面、ネットワークの確保や運用の手間がかかり、それに伴うコストも発生します。

一概には言えませんが、オンデマンド配信は誰に対しても同じ内容を訴求するための会社案内動画や決められたプログラムに沿った講義の配信に向いています。

一方、ライブ配信はトークセッションや臨機応変に内容を差し替える前提のセミナーなどの配信に向いています。

セミナー動画の企画の内容に応じて、最適な配信スタイルを検討する必要があるのです。

 

セミナー動画をクローズドな環境で配信するためには

セミナー動画をクローズドな環境で配信するためには

オンデマンド配信であれ、ライブ配信であれ、セミナー動画を配信する際には、参加者を選別せずに誰でも視聴できる「オープンな配信」と、参加用にパスワードなどを配布して特定の人だけに配信する「クローズドな配信」のどちらかを選択することになります。

オープンな配信

オープンな配信は、不特定多数のより多くの人に視聴してもらいたいセミナーの配信に適しています。

YouTubeなど知名度の高い無料ツールは、露出も増えて多くの人に視聴されやすくなるため、不特定多数に配信したいセミナーのオープンな配信と相性がいいと言えそうです。

一方でオープンな配信をする際の留意事項もあります。

オープンな配信は、累計視聴回数を取得することは可能ですが誰が動画を視聴したかについては把握することができません。

また、配信するコンテンツのテーマも、不特定多数が視聴しても問題ないものを考える必要があります。

企業の場合、セミナー参加者が映っている場合には事前に映像をオープンに配信しても良いか許可を得ておくことも重要です。

クローズドな配信

クローズドな配信は予めセミナーを視聴してほしい参加者に対してのみ、視聴するための情報を提供します。

視聴するための情報とは、公にしていない視聴ページのURLや、視聴サイトにログインするためのアカウント情報・パスワードを指します。

また、システム側でユーザーが課金したかどうかを判別して、課金を完了したユーザーのみがセミナーを視聴できる環境を用意することもあります。

クローズド環境で配信するには、自社でWEBサイトやシステムを構築するか、
企業が提供しているクローズド配信に特化した動画配信システムを利用することが一般的です。

セミナー動画をクローズドな環境で配信するメリット

セミナー動画をクローズドな環境で配信するメリット

セミナー動画をクローズドな環境で配信するメリットはどのようなことが考えられるでしょうか。

1、機密性の高い情報も配信できる

クローズドな環境で配信するセミナーは、オープンな配信では提供できない機密性の高い情報も提供できます。

例えば、自社サービスの価値について、競合他社に知られたくない内容についてもクローズドな環境でのセミナー配信であれば安心して言及することが可能です。

仮に、オープンな環境で同様の内容を配信した場合には、競合他社にその情報が知れ渡り、情報の優位性を損ねてしまうこともあります。

2、視聴履歴を取ることができる

視聴者に対して、クローズドな環境でセミナーを視聴するために必要なID情報を付与することで、誰がどのセミナー動画をいつ何回視聴したのかをシステム側で把握することができます。

何度も視聴している方は自社の商品やサービスに興味関心が高い可能性が見込まれますし、セミナー動画終了後にアンケートを取ることで情報を取得することも可能です。

次回のセミナー配信でどんなことが知りたいかをアンケートすることで、さらにエンゲージメントを高めることも出来るでしょう。

3、特別感、限定感を与える

不特定多数が誰でも視聴できるオープンな配信と比べて、クローズドなセミナー配信は参加者に対して「その動画を視聴する権利」という特別な価値を感じさせることができます。

動画課金サービスにユーザーがお金を払うのは、この特別な価値に対しての対価が成立するケースと言えるでしょう。

セミナー動画の配信事例

冒頭では、企業のマーケティング施策としてセミナーの重要性について触れましたが、セミナー動画は社外だけでなく内部のメンバーの教育目的や自社の顧客・会員のスキルアップのために活用されるケースも増えてきています。

ここでは、弊社が提供しているDOUPA!ポータルを使ったセミナー動画の事例をご紹介いたします。

カーコンビニクラブ様

事業内容 自動車向けトータルアフターサービスを提供する「カーコンビニ倶楽部」および「カーコン車検」のフランチャイズ事業の運営
経緯 元々は全国1,000以上あるFC店に対し情報の共有や技術のスキルアップを全国でリアルセミナー等を開催することで対応していましたが、リアルセミナーによる教育効果は高いと感じつつも、以下のような課題を感じていた。

  • スケジュールの都合が付かなくて参加出来ない
  • スタッフを研修に行かせることで生産性を下げてしまう
  • 交通費や宿泊費などコスト面が負担になってしまう
導入後 DOUPA!ポータルを使ってクローズドな動画配信を始めることで課題の解消に繋がりました。

例えばマニュアルいらずで直観的な操作が出来る点やログインするとトップページに新着動画やお勧め動画が分かりやすく表示されて見やすいということやスマートフォンからログインした際の専用画面も見やすいと好評です。

また、セミナー会場に行くスケジュールの調整が不要になったり、交通費の削減にもなっているので導入してみて良かったと感じております。

参考:カーコンビニ倶楽部株式会社 様

就職情報サイトを提供する事業者様

事業内容 インターネット配信を中心とした法律系の資格試験予備校の運営
経緯 お取引きのある企業様から新人研修やセミナーのご依頼をいただくことがあり、従来は現地に社員が赴いて研修・セミナーを行っておりました。

しかし、研修のご依頼が重なる時期が限定されることからスケジュールがタイトになり、また現地にスタッフを派遣する際にもコストがかかっておりました。

導入後 DOUPA!ポータルを使ってクローズドな動画配信を始めることで、研修やセミナーを手軽に多くの企業様に届けることができるようになりました。

スタッフを現地に派遣する必要がなくなり、コストの削減が期待されます。

動画は資源として蓄積していくことができますので、企業様から要請があった際に撮りためた動画資源を活かしてセミナー内容を企画していくことができるのではないかと考えています。

参考:ビジネス研修動画や教務用ビデオの限定配信

クローズドな動画配信を始めてみよう

様々な業界で行われているセミナー動画の配信は、ビジネスチャンスを広げるために今後さらに欠かせないものとなっていくでしょう。

セミナー動画は配信をすることそのものが目的ではなく、企業にとって、そのコンテンツをどうビジネスに活かしていくのかが重要です。

魅力的なコンテンツを企画し、最適な配信手段を選択し、ユーザーに的確にどの情報を届けるのかを見極めていくことが必要です。

弊社が提供しているDOUPA!ポータルは、クローズドな動画配信の運用に必要な基本機能が最初からすべて揃っており、会員制配信や課金配信など各企業様のニーズを汲んだセミナー動画の配信も可能です。

無料お試し版もありますのでぜひご参考にしてみてください。
参考:DOUPA!ポータルを見る

学校や塾がCD、DVDのリスニング教材をストリーミング音声配信する理由

学校や学習塾・英会話スクールがCD・DVDのリスニング教材をストリーミング音声配信する理由

予習や復習用にCD・DVDで配布されたリスニング教材を、学校や学習塾、英会話スクールなどで実際に利用していた方は多いのではないでしょうか。

最近ではスマートフォンやタブレットの普及もあり、メディアにコピーして配布するのではなく音声配信を行うケースが増えてきました。

今回は学校や学習塾、英会話スクールがCD・DVDのリスニング教材をストリーミング音声配信する理由についてご紹介いたします。

学校や塾のリスニング教材の管理について

教育コンテンツとしてリスニング教材を大量に保有している学校や塾では、CDやDVDで保管し必要に応じて複製や外注して必要枚数を作成するといった管理方法をとっているケースもまだ多いのではないでしょうか。

CDなどのディスクメディアは昔から馴染みがあり、実物があるため分かりやすいといったメリットがあります。

一方で音声配信が普及している現在において、以下のような課題も抱えています。

1. CDプレイヤーやプレイヤー付きPCがないと再生できない

最近ではCDプレイヤーを持たない生徒や講師も増えてきたため、CD配布されても視聴できないといった声が大きくなっています。

薄型ノートPCではCDやDVDを再生する機能がついていないことも多く、ポータブルオーディオプレーヤーやスマートフォンなどで簡単に音声が視聴できる現代において、CDの再生環境がないユーザーは今後さらに増えるでしょう。

2. 音声の視聴履歴が把握できない

CDを配布してユーザーに届けることは簡単ですが、実際に再生されているかどうか、何回再生されているかといった視聴状況までを確認することは出来ません。

また再生されていても最後まで視聴されているか、視聴者の離脱ポイントはないかなど、視聴傾向を分析することは出来ません。

※参考URL DOUPA!ポータル新機能「視聴解析」
独自のみなし履歴取得方法を採用し、視聴者単位で、視聴した動画(1分以上)の10%ごとの再生状況を可視化

3. 管理コストがかかる

CDを配布する場合、複製の手間や外注の場合にはプレス費用がかかってきます。

また配布する際には梱包や発送などの費用が発生し、在庫の保管場所も確保しておかなければなりません。

4. 紛失のリスクがある

ディスクそのものを紛失してしまい、本来視聴すべきユーザーが視聴できなかったり、意図していない第三者(中古品業者)の手に渡ってしまうケースも考えられます。

またディスク自体をどこに置いたか忘れてしまって、探すのに手間がかかることも少なくありません。

5. 物理的劣化のリスクがある

古いディスクの場合にはデータが壊れてしまっていたり、音源の一部が聞こえなくなっているケースがあります。

デジタルデータを利用したストリーミング音声配信の方法とは

デジタルデータを利用したストリーミング音声配信の方法とは

CD配布に替わって増えているのが、デジタルデータを利用したストリーミング音声配信です。

個人レベルでのスマートフォン普及に伴い、インターネット経由の音声コンテンツ視聴環境が整ってきたことが要因として挙げられます。

デジタルデータを利用した音声配信の方法として、主にストリーミング配信とダウンロード配信の2つの方法が挙げられます。

ストリーミング配信

ストリーミング配信は、インターネットを通じてデータを受信しながら音声視聴を行う方法です。

インターネット接続環境が必須になりますが、多くの音声配信で利用されており利用者には馴染みやすいでしょう。

ダウンロード配信

ダウンロード配信は、データを視聴端末に一度保存してから再生を行う方法です。

一度データを保存するとオフライン環境でも視聴可能というメリットがありますが、データをコピーされたり第三者に渡しやすくなってしまうことが考えられます。

企業の中にはストリーミング配信とダウンロード配信を併用するケースや、学校や塾では生徒専用サイトに音声データを用意しておくケースなども見受けられます。

またQRコードを教材に印刷して、紙面の内容と連動した音声コンテンツを手軽に視聴できるようにすることも増えてきました。

CD、DVDからストリーミング音声配信するメリット

CD、DVDからストリーミング音声配信するメリット

デジタルデータを利用したストリーミング音声配信のメリットについても見ていきましょう。

1. 場所や時間の制約を受けない

ストリーミング配信の場合、インターネットに接続する環境さえあればPC、タブレット、スマートフォンなどのデバイスから視聴可能です。

CDプレイヤーを持ち運ぶのは不便ですが、ほとんどの方が携帯しているスマートフォンならいつでも視聴することができます。

2. 視聴速度を変更できる

リスニング教材は何回も繰り返して聴くことも多く、慣れてきたタイミングで速度を早くして聴きたいという要望も多いはずです。

特に英語など語学系のリスニングは視聴速度を変更できると、利用者に喜ばれるのではないでしょうか。

3. 視聴履歴の取得・分析が可能

インターネット配信であれば、どの教材が人気で再生回数は何回か、視聴時の離脱ポイントはどこかなど視聴履歴の取得を容易に行うことが可能です。

視聴履歴を分析することで、視聴者目線のフィードバックを踏まえた新たなコンテンツの制作にも活用できるでしょう。

4. コンテンツの柔軟性

コンテンツが一度完成した後で修正が必要になったり、学習要項の変更によって作り直しが必要になる状況もあるでしょう。

CDの場合は再配布が必要となりますが、デジタルデータの場合には新規登録や差し替えで済むので、運用面・コスト面のメリットも含め、柔軟性が高いと言えるでしょう。

5. 物理的劣化のリスクを回避

CDは物理的な劣化や紛失を回避することは難しいですが、デジタルデータそのものは影響を受けることはありません。

ただしデータ自体を削除することはできますので、端末に保存する場合やサーバに保存する場合でも、バックアップとして複数データを保存しておくようにしましょう。

デジタル音声配信にはSaaS(Software as a Service)がおすすめ

CDやDVDからインターネット経由のデジタル配信は今後も増えていくことが予想されます。

ただデジタル配信を始めるに当たって、どこから手をつけて良いのか分からないという方も少なくありません。

自前で音声配信システムの開発を検討することもできますが、システムの開発費だけでなく、サーバーの維持費やシステム保守といったランニングコストも大きな負担になることが多く、やってみたいけど大変そうで頓挫してしまったというお声も聞かれます。

弊社サービスのDOUPA!ポータルであれば必要な基本機能が最初から全て揃っており、手軽に運用スタート可能なため、多くの音声配信でも利用されています。

音声のデジタルコンテンツをお持ちの方は、是非一度ご相談ください。数万人規模向けの配信にも対応可能です。