ビットレートはコーデック、解像度、フレームレートと並んで動画データの画質、音質、容量を決める際の重要な要素の1つとなります。
ビットレート(bit rate)とは1秒間に送受信できるデータ量を表し、単位にはbps(Bit Per Second)やKbps(Kilo bit per second)、 Mbps(Mega bit per second))などが用いられます。
ビットレートの「ビット(bit)」はデジタルデータの最小単位のことですので、bpsは1秒間に何ビットを転送できるかを表します。
例えば1bpsは
1秒間に1ビットのデータを転送できることを表し、10Mbpsは1秒間に10メガビットのデータを転送できることを表します。
ちなみによく勘違いされている方が多いのですが、
「10Mbpsは、1秒間に10MBのデータを転送できる」
という内容は誤りです。
正しくは「8bit = 1byte」ですので、
「10Mbpsは、1秒間に1.25MB(10Mbit÷8)のデータを転送できる」
となります。
動画のビットレートの構成
動画のビットレートは映像ビットレートと音声ビットレートの2種類のビットレートで構成されます。各ビットレートの合算はオーバルビットレート(総ビットレート)と呼ばれます。
計算式で表すと
「オーバルビットレート = 映像ビットレート + 音声ビットレート」
となります。
例えば
- 映像ビットレート:500kbps
- 音声ビットレート:100kbps
の動画ファイルがあると仮定します。
この動画ファイルのオーバルビットレートは
オーバルビットレート
映像ビットレート(500kbps) + 音声ビットレート(100kbps) = 600kbps
となり、1秒間に600kbitの情報量を持つ動画ファイルであるということが分かります。
今回扱ったビットレートのポイントです。
- 動画のビットレート(bit rate)とは動画が1秒間に持っているデータ量のこと
- 動画のビットレートは映像ビットレートと音声ビットレートの2種類で構成
- オーバルビットレート = 映像ビットレート + 音声ビットレート
- ビット(bit)とバイト(byte)は混同しないように気をつけましょう
ビットレートは動画の画質、音質、容量を決める際の重要な要素の1つとなりますので基本的な知識をきちんと理解しましょう。