新型コロナウイルスの影響や働き方改革の影響を受けて、リモートワークを中心にしている企業も多いのではないでしょうか。
リモートワークが増えると取引先や社員と直接会う機会が減ってしまうため、オンラインでのマーケティングを通じてエンゲージメントを高めることが重要となります。
弊社の顧客の中でも、オンライン動画を有効に活用されている企業が増えてきました。
今回はコロナ禍で知っておきたい既存顧客、社員への動画を活用したマーケティングと分析について解説いたします。
既存顧客へ向けた動画マーケティングとは
業界やビジネスの種類にもよりますが、新規顧客に販売するコストは既存顧客に販売するコストの5倍程度かかると言われており「1:5の法則」と呼ばれます。
さらに最近ではリモートワークが増えていることから、以前より新規顧客を増やすことが難しいと感じている企業も多いのではないでしょうか。
既存顧客へ向けたマーケティング手法には様々なものがありますが、動画を利用したマーケティングを行うことで、より多くのエンゲージメントを獲得し、ビジネスの効率を高めていくことが期待できます。
例えば弊社の顧客では以下のような動画を配信している事例があります。
- 自社の商品やサービスの使い方を配信
- 導入事例や成功事例の共有
- 新商品やサービスの紹介
参考:カーコンビニ倶楽部様 https://doupa.jp/portal/example/carcon/
社員へ向けた動画マーケティングとは
新型コロナウイルス前には集合研修やOJTなどで社員教育を行なっていた企業も、現在ではリモートワークが中心となってきたことで、オンライン教育の必要性が高まってきているのではないでしょうか。
最近では単純なeラーニングだけではなく、社員に対してもマーケティングの意識を持つことが重要です。
社員や社内向けのマーケティングについてはインターナル・マーケティングやインナーマケティングと呼ばれており、従業員満足度を高めることで優秀な人材の動機付けや離職率低下に効果があると言われています。
会社から一方的に押し付けられる教育では受講者側も受け身となってしまい興味関心を持つことが出来ず、高い効果が期待できません。
社外に対してマーケティング意識を向けるだけではなく社内に対してもマーケティングの意識を持つことで、生産性の向上や会社に対するエンゲージメントが向上し、離職率の低下にもつながるのではないでしょうか。
例えば弊社のお客様では以下のような動画を配信している事例があります。
- 社長やマネジメント層のメッセージを配信
- 自社の商品やサービスの開発背景を配信
- 導入事例や成功事例の共有
- 新商品やサービスの紹介
動画分析の重要性について
上述のように、商品やサービスの動画マーケティングを行いたい・従業員の教育を行いたいなど企業によって目的は様々ですし、同じ企業でも動画コンテンツによって目的が異なる場合も多いでしょう。
しかし、ただ動画配信を行っているだけでは目的が達成されているのか、達成できていないのかが不透明です。
動画配信を行う目的の達成度合いを測るためにも動画の分析は不可欠と言えます。
動画分析においてKPIを設定しておくと良かったのか悪かったのかを判断しやすくなるためおすすめです。
KPIとは「Key Performance Indicators」の頭文字の略称で、日本語では「重要業績評価指標」などと呼ばれています。
動画の分析で代表的な指標についてご紹介いたします。
動画再生数
基本的には動画の再生数が多ければ多いほど良いですが、どの程度再生されると良いか目標を決めておきましょう。
動画再生数が伸び悩んでいる場合は、タイトル・サムネイルの改善・動画の告知方法を見直すことがおすすめです。
クリック再生率
クリック再生率は、動画が掲載されているページ表示回数と動画の再生回数から算出することができます。
クリック再生率 = 動画の再生回数 ÷ ページ表示回数
クリック再生率が高ければ、動画が掲載されているページの内容やユーザーが知りたがっている情報と動画の内容がマッチしている可能性が高いと言えるでしょう。
平均視聴時間
動画を再生した視聴者が、実際に動画を視聴した時間の平均データです。
もちろん動画の長さが長ければ長いほど平均視聴時間も長くなりやすいですが、動画の長さと平均視聴時間が大きくずれているようであれば、視聴者が求めている情報とコンテンツ内容がマッチしていない可能性が高いです。
視聴デバイス
どのデバイスから動画を再生している方が多いのかも確認しておく必要があります。
一般的にスマホやタブレットでは、動画の長さは短い方が好まれる傾向が強いです。
DOUPA!ポータル独自の視聴解析機能
動画は再生時間が短くても長くてもファイルは一つです。
例えば30分の製品PR動画ですと、分野やメーカー、制作者が違えば構成は千差万別になります。
上記でご紹介した動画分析の標準的な指標である「再生回数」「クリック再生率」「平均視聴時間」「視聴デバイス」を確認しても、それぞれの動画の目的が十分に果たされているかを把握するのは難しいのが実情です。
弊社が提供しているクラウド型動画配信システム「DOUPA!(ドウパ)ポータル」では独自のみなし履歴取得方法を採用し、視聴者単位で視聴した動画(1分以上)の10%ごとの再生状況を可視化することができます。
また、新機能ミテナー(mitenar)では一歩踏み込み、動画パートを任意で指定し、重要度に合わせて点数(スコアリング)を設定。
視聴後の獲得スコアを確認することで、「本当に見てほしい部分が見られたか/見られていないか」の可視化とスコアリングが可能になりました。
DOUPA!ポータルで視聴者ごとの動画に対する理解度や興味関心を推測でき、一斉配信動画であっても動画の評価(対象となる視聴者のスコア平均)・視聴者の評価(個人の視聴スコア)を見ることができます。
ミテナー(mitenar)機能概要
1. 重要度に合わせて、動画配信側による任意の配点が可能
動画内の複数のパート(本当に見てほしい重要な部分など)に、合計100点となるよう、任意に点数をつけることができます。視聴されると、その点数が加算されます。
2. 動画の視聴解析で、視聴者ごとの獲得スコアが一目瞭然
視聴者が動画のどの部分を視聴し、どの部分を見逃したか、重要度が高く配点を高くした部分はどれくらい見られたか、最終的に獲得したスコアは何点だったかなど、詳細な動画の視聴解析が可能です。
視聴後に視聴者に合わせた精度の高い個別アプローチにつなげることが期待できます。
「動画マーケティング」、「社内研修」、「情報共有」、「営業支援」など様々な場面で、利用者やコンテンツの評価・分析に活用いただけるのではないでしょうか。
動画分析を活用してマーケティング効果を高めていこう
動画配信を行う企業が増えていますが、効果を高めていくためにも動画分析を活用していくことがおすすめです。
動画再生数やクリック再生率のような量的なKPIと、視聴者維持率や動画スコアリングのような質的なKPIの両方を見ていくことで動画マーケティングがさらに効果的になるのではないでしょうか。
動画スコアリングは弊社独自の機能のため、ご興味・関心があればご相談お願いいたします。