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【基礎知識 10】動画配信:動画容量(ストレージ)の計算方法

オンラインでの動画配信を行う上で理解しておくべきポイントとして、動画配信システムの保存容量(ストレージ)があります。

今回は動画配信システムにおける動画のファイルサイズと保存容量(ストレージ)の関係について正しく把握し、計算方法を理解しましょう。

動画のファイルサイズの計算方法

動画のファイルサイズは、ビットレートと動画の長さを元に計算することができます。

動画のファイルサイズ

ファイルサイズ[MB] = ビットレート[Mbps] ×(1/8)[byte/bit]※ × 動画の長さ[秒]

※ビットをバイトに変換 8bit = 1byte

1秒間に送受信できるデータ量であるビットレートをバイトに換算するために1/8を掛け、さらに動画の長さを掛けることで動画のファイルサイズを計算することができます。

参考:動画を配信する際に知っておきたいビットレートについて
参考:高ビットレートのメリット、デメリットについて

例えば

▼ビットレートが2Mbpsで、動画の長さが10分(600秒)の場合

2[Mbps] ×(1/8)[byte/bit]※ × 600[秒]

= 150[MB]

となり、動画のファイルサイズが150MBであることが分かります。

※ビットをバイトに変換 8bit = 1byte

画質を複数用意すると、その分保存容量(ストレージ)が必要となる

動画配信では、1つの動画ファイルを元に複数の画質を用意する「マルチビットレート配信」や「アダプティブ・ビットレート(ABR)配信」と呼ばれる配信方法が一般的となっています。

例えば

1つの動画ファイルから「低画質」「中画質」「高画質」の3つの画質を用意して、視聴者にプレイヤーの画質設定から任意に選択してもらったり、システム側が視聴環境に応じて最適な画質を自動判定して配信します。

高画質に設定すると画質は美しくなる反面、通信環境によっては再生画面がカクカクして固まったり、音声と動画がずれたりすることもあり、複数の画質を用意しておくことで視聴者に応じた適切な画質で動画を再生できます。

■DOUPA!複数画質設定例

動画コーデック動画ビットレートピクセルフレームレート音声コーデック音声ビットレート
h264300426×24023.98mp364
h264500640×36023.98mp396
h264836854×48023.98mp3131

1つの動画ファイルから複数の画質の動画ファイルを用意する場合、当然のことながら必要な動画の保存容量(ストレージ)も増加します。

動画配信システムの種類にもよりますが、

代表的な例として

▼「低画質」「中画質」「高画質」の3つの画質を用意する場合

元動画のファイルサイズ + (画質変換後(圧縮後)のファイルサイズ × 3本)

の保存容量(ストレージ)が必要となります。

上記に加えて

▼PCとスマホ用で別々の動画を用意しておくシステムの場合

元動画のファイルサイズ + (画質変換後(圧縮後)のファイルサイズ × 3本 × 2(PCとスマホ))

の保存容量(ストレージ)が必要です。

もちろんこれらは配信する元動画の本数分計算が必要になります。

動画配信する際には、想定されるデータ転送量と動画の保存容量(ストレージ)に見合った動画配信システムやサーバ環境を用意する必要があり、保存容量(ストレージ)に応じて料金体系が異なるサービスが多いため、選定時には注意しましょう。